◇御髪神社に愛用した部分かつらを供養

植毛、移植、私自身あまり良い印象を持っていないが、 ロケットニュース24にこんな記事が載っていた。

永い間「かつら」を使用してきた男性が自毛植毛を受け、不要になったかつらに感謝を込め、京都の御髪神社に奉納しに行ったという内容だ。

男性は頭頂部が薄く部分かつらを使用していたという。
自毛を何本移植したかは明らかではないが、現状を見る限りかつらを必要とする状態ではない。

私が見てきた移植（人工毛・自毛）の傷跡は半端でない。
化膿し、ケロイド状態などで頭皮はボロボロ、それを隠すためにかつらを着ける人を多く見てきた。

しかし、あれから随分と年月が流れた。
技術も相当向上しているとは思うが、やはり悪い印象を拭いきれない。

この男性の記録がYoutubeにアップされている。
見てみたい方は植毛でハゲ地獄から脱出！　愛用していた「かつら」をわざわざ京都の神社へ供養しに行った男性にアクセスするとよい。

最後に神社の絵馬に「かつらよさようなら」「植毛万歳」なんて書く様は、なにやらうさんくさいやらせ広告のようだ。

◇社会貢献の輪

抗がん剤の再投与から１３日目、生え揃った髪の毛が激しくまた抜け始めた。
治療は１１月まで続くが、これで年内は帽子が手放せない。

頭髪の脱毛は精神的にとても辛い。
長い時間をかけて薄くなってきた症状とは違い、心の準備が間に合わない。

また会社勤めの方、仕事を探している方にとっては、いかにも病的な外見(病気なのだが)から社会生活にかなり影響する。

さて以前、ＮＰＯ法人キャサーリボンズ（ガン患者さんの治療と生活をつなぐ）看護学生が寄付をした「髪」からカツラを作った活動を取り上げましたが、さらに善意は広がっています。

Ｐ＆Ｇがこのプロジェクトに参加、当社のヘアケアブランド商品「パンテーン」を購入すると、医療用ウイッグ作成の為に２円が寄付されるそうです。

看護学生の寄付から作られた善意の「カツラ」は全部で９個、多くの患者さんの事を考えればどれだけあっても無駄にはなりません。

今回のＰ＆Ｇの参加により、たくさんの患者さんの力になりそうです。

抗がん剤の脱毛は、治療を終え３ヶ月もすると生え揃ってきますが、女性らしい髪を取り戻すには最低半年はかかってしまいます。

早く社会復帰する為にもＰ＆Ｇの提唱する「キレイ」になる事が一番ですが、高額な医療費の他に高額なウィッグとなると辛いものがあります。

こうした善意が、企業の社会貢献の輪がもｌっつともっと広がる事を切に望みます。


Ｐ＆Ｇ　キレイは病気とたたかう力になる

◇白癬菌の仲間「トンズランス」

Ｔ・トンズランスって知っているだろうか？
何だかアデランスがトンズラした様な名前だが、正式にはトリコフィトン・トンズランスという。

みずむし・ぜにたむし・いんきんたむし　などと同じ白癬菌の仲間らしい。
このトンズランスが、柔道やレスリング選手の間で感染が広がっているらしい。

やっかいなのは普通「みずむし」といえば足だが、トンズランスは髪や体毛・皮膚に感染し、髪の主成分でもあるケラチンというタンパク質を食べて生きている。

毛根などに寄生（頭部白癬）すると、化膿したり脱毛に至る事もあるやっかいな病気なのだ。

原因は主に格闘技選手などが、肌と肌と接触する事で感染する。
感染力は強く、痒みや湿疹を伴う。

感染を防ぐにはやはり清潔が一番で、特に柔道など終えた時、できるだけ早くシャワーをして汚れをとる事がいいらしい。

そういえば昔、いんきんたむしが流行ったけど、確かに不潔な生活環境だった。
家に風呂がなく銭湯が当たり前の時代、いつ集団感染してもおかしくないそんな時代でした。゜

いま思い出しても痒くなる思い出ですが、今は懐かしい昭和の光景でもありました。(-。-)y-゜゜


もしや・・・・と思ったら皮膚科の専門医に早く駆け込んで下さぁ～い。

Ｔ・トンズランスは、写真入りで詳しく載っている財団法人　全日本柔道連盟を見て下さい。

◇「かつら希望者募集」記事の補足

３月２９日のNPO法人「キャンサーリボンズ」のかつら希望者募集という記事を見て、何故看護学生だけなのかというご質問がありましたので補足します。

NPO法人キャンサーリボンズといくつかの団体が今回のプロジェクトを企画、特に患者とかかわりが深い看護学校がこの企画に参加したようです。

参加校は聖路加看護大学、聖マリアンナ医科大学看護専門学校、亀田医療技術専門学校で、質の良いウイッグを作るには傷んでいない若い髪が条件という事で、看護学生の髪が対象になりました。

詳しい経緯は日経ＢＰ社「がんナビ」をご覧下さい。
がんナビ

◇登録販売者とは

６月１日より施行される改正薬事法ですが、医薬品通販の規制に対して「薬局のない離島の居住者」「以前から通販で医薬品を購入している継続使用者」は、２年間の経過措置として引き続き通販を行える再改正案が示されました。

しかし、医薬品の通販規制に反対する楽天などは、納得する答えは出ておらず更なる検討が必要としています。

さて今回新しく設けられた「登録販売者」とはどのような資格なのだろうか。

これまでは薬局やドラッグストアなどでの一般用医薬品販売は、薬剤師の資格がないと販売できませんでしたが、新たな資格は、薬剤師がいなくても販売ができるという「医薬品販売の専門資格」という事です。

販売できるのは「リスクが比較的高い」第２類医薬品と、「リスクが比較的低い」第３類医薬品の販売が可能となります。

、「リスクが高い」第１類医薬品については、薬剤師が必ず書面を用いて情報提供をするよう義務付けられています。（リアップなど）

とはいっても一般用医薬品の９５％は第２類と第３類を占め、「登録販売者」の資格があればほとんどの一般用医薬品を販売できます。

最近のドラックストアには食品や衣料なども販売されていますが、今後はコンビニなどでも一般医薬品が扱われるようになります。

薬剤師不足が一挙に解消、企業にとっては大きな垣根が取り払われるようになったわけです。

一方では規制、一方では緩和、当然の事ながら「泣く人」「笑う人」がいるわけですが、決して改悪薬事法とならないよう利用者の立場にたって、しっかり煮詰めてほしいものです。

※薬剤師と登録販売者の違い
・処方箋に基ずく薬の調剤は薬剤師の免許がないとできません。
・登録販売者は第2・3類の販売資格です。

※詳細は登録販売者(Wikipedia)

◇かつら希望者募集

キャンサーリボンズというＮＰＯ法人がある。

以下ＨＰ冒頭より抜粋
NPO法人キャンサーリボンズが2008年6月23日、発足しました。

日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人が一生涯にがんにかかる今、がんは全ての人にとって他人事ではありません。誰もが支える側にも、支えられる側にもなります。

「キャンサーリボンズ」は、がん患者さんの自分らしく少しでも心地よい生活に役立つ情報やケアを中心に、お互いに思いあい、支えあえる環境づくりを目指します。


私事ですが、
癌に直面すると、どうしてよいのかうろたえるばかりでした。
昨日までの健康が嘘だったと気付いた時、死に至ると告げられた時、もう考える気力も失せ、既に魂が抜けてしまったようなそんな時間が過ぎていました。

今の世の中なんでも自己責任！！

確かに無理をした時代がありました。
タバコにお酒、徹夜、仕事、ストレス、少しは癌の原因なのだろうか？

癌という人生最大の危機に直面し、心が弾けそうになりながら病魔と闘っている患者さんはたくさんいると思います。

このキャンサーリボンズというＮＰＯ法人は、このような不安を抱えた家族や患者さんを情報や精神面で支える活動を行っているところだそうです。

そして今回、がん患者用のかつら に使う髪を看護学生から寄付をしてもらい、純粋な人毛かつらを作製、副作用で抜けてしまったがん患者の希望者（女性）に無料で利用してもらう活動を始めました。

かつらを希望する人は４月６日まで募集をしているとの事です。

人の善意が身にしみる今日この頃です。

詳しくは
看護学生さんからのヘア・ドネーション（寄付）による医療用ウイッグをお使い頂ける方募集
NPO法人キャンサーリボンズ

◇ミノキシジル５％

大正製薬から、発毛成分ミノキシジルを５％配合した「リアップＸ５」が２００９年６月に発売される。

これまでのリアップはミノキシジル1％でした。
それは日本人の体質や安全性（副作用）においてあえて1％にしたと聞いています。

でもここにきて何故5％なのでしょうか？

安全性が確認できたという事でしょうか？

とはいってもＡＧＡを扱う病院では5％は当たり前、もちろん医者の診断の元という条件は付きますが、それとも改正薬事法と何か関係があるのでしょうか？

何やらここでもハゲを餌食にしたキナ臭い臭いがしてきそうです。　(-。-)y-゜゜゜

しかし圧倒的にミノキシジル5％の支持が多いのも事実で、海外から個人輸入をする人が絶えないと聞きます。

ただ薬事法の改正ではリアップは第１類に属し、自分で手にとって説明書きを読む事も出来ないショウケースで管理されます。

いちいち薬剤師とのやり取りが必要になります。

それだったら病院へ行く！！

どちらにしてもあまりかかわりたくない人にとっては、手に入れるまでのハードルが高くなりそうです。

大正製薬　ミノキシジル5％製剤「リアップＸ５」製造販売承認を取得

◇発毛剤はどうなる改正薬事法

2009年の６月に改正薬事法が施工される。

改正の中身は、安全確保の観点から基本的に医薬品の販売は対面販売を原則とし、これまで規制のなかった一般用医薬品（大衆薬品）のネット販売及び通信販売を禁止するという内容です。

そして、一般用医薬品を副作用の度合いによって１類から３類に分類し、新たにコンビニなどでも販売できるように新資格を設けています。


３種類の内訳
１類＝リスクが高く薬剤師の説明を義務化。（H2ブロッカー胃腸薬や、発毛剤など）
２類＝リスクが比較的高い風邪薬、頭痛薬、痔薬、妊娠検査薬、漢方薬、解熱剤など。
３類＝副作用の少ないビタミン剤、うがい薬、消毒薬など。

コンビニなどで販売できるのは２類と３類で、「薬剤師」または新しく設けられた新資格取得者がいれば販売できます。

そして、これまで規制のなかったネットや通信販売では、副作用の少ないビタミン剤・うがい薬・消毒薬などで、現在ネットなどで販売している医薬品の７割近くが販売できなくなります。

３００億円市場ともいわれる医薬品のネット販売ですが、ネットで業績を伸ばしてきた薬局やドラックストア、ヤフーや楽天などはこの規制に猛反発をしています。

理由は、消費者の重大な権利が侵害される。
1.外出が困難（高齢者・障害者・妊婦）
2.薬局が遠い（田舎の為近くに薬局がない・自分の希望する商品がない）
3.人前で買う事に抵抗感
などで、「薬を必要としているお客様」を無視した規制強化に反対するというものです。。

これに対して薬害被害者団体は、　
消費者の求める「利便性」は、あくまで「安全性」を前提にしたもの。
サリドマイドもスモンも一般用医薬品によって起きた薬害です。
現在も、スティーブンス・ジョンソン症候群など一般用医薬品による重篤な被害が発生していると訴えている。（一般用医薬品のインターネット販売の規制を求める要望書）より一部抜粋



どちらにも言い分がありますが、安全性を考えると後者の意見の方が重いような気がします。

ただ発毛剤（ミノキシジル）を買うのに、自ら商品を手に取る事も説明書きを見る事もできず、薬剤師に事情を説明し頭をマジマジ見られる、そんな屈辱的な光景を想像してしまいます。（発毛剤だけに限りません、たとえば妊娠検査薬なども事と次第によっては知られたくない人もいるかも知れません）

こうした規制を受け入れられない人は、海外からの個人輸入に走る懸念があります。
結果的にもっと危険にさらす結果にならないだろうか？

ネット販売では安全性が守れないのか？

やはりモットモット議論をしなければならないような気がしますが、皆さんはどう思いますか？

◇金城武「髪が少なくなろうが、別に気にしません」

金城武（カネシロタケシ）生え際や分け目が明らかに薄くなってきた。
そんな記事が載っていた。中国ニュース通信社

写真を見ると確かに生え際が透けてみえます。

「原因は３作続いた時代劇のかつらが原因とあった」とメディアは報じている。

時代劇のかつらは、生え際に鬢付け油（びんつけあぶら）をたっぷりと塗り、布（羽二重＝はぶたえ）で頭をおさえお坊さんの頭の様に仕上げ、その上に時代劇のかつらを乗せ形を整えるそうです。

確かに整髪料をたっぷりとつけ羽二重で抑え、その上に重いカツラを着け固定し、長期にわたる映画撮影となれば頭皮にも毛にも負担がかかるのは明らか！

それも３作続くとなると「原因が時代劇だった」との推測も頷けます。

ただ原因がそれだけならばしばらく時代劇から離れ、ヘアケアに注意をして過ごせば回復するはず。（余計な御世話？）　>^_^<

そんなメディア報道に対し、「髪が少なくなろうが、別に気にしません」とのコメント！

さすが大物俳優です。





昔も昔、テレフォンカードが流行っていたころの金城武です。（未使用５０度数）
何故か今も大切に持っています。
生え際の髪はしっかりしていますね！（あたりまえか）(^。^)



金城武
「レッドクリフ Part I」　ジョン・ウー監督
「三国志」に出てくる劉備（りゅうび）軍の諸葛孔明（しょかつこうめい）を演じて話題映画となっている。

鬢付け油　大辞泉より
主に日本髪で、髪を固めたり乱れを防いだりするのに用いる固練りの油。木蝋(もくろう)・菜種油・香料などを練ってつくる。固油(かたあぶら)。

羽二重　大辞泉より
縦糸・横糸に良質の撚(よ)りのない生糸を用いて、多く平織りとした後(あと)練りの絹織物。肌触りがよく、つやがある。礼服や羽織・羽織裏・胴裏地などに用いる。

◇将来は若ハゲ予防も可能

若はげの原因遺伝子を同定、将来は予防も可能に 北京の病院



「若はげ」の原因となるDNAメカニズムが同定されたとの研究結果が発表された。
「先天性貧毛症患者」家族のＤＮＡを解析、同定したもの。
研究チームは北京協和医院で、将来は「若ハゲ予防」ができるかもと伝えている。

先天性貧毛症とはあまり聞きなれない病名ですが、それもそのはず２０万人に一人という稀な病気です。生まれつき毛髪が全くない「先天性無毛症」や、生まれつき毛髪が非常に少なく、その後うっすらと生えて いくものの、思春期になると再び毛髪が抜けていく病気で、遺伝が原因と言われている病気を指します。

同定とはあるものが何であるかを認定する事。（三省堂）

(c)AFP
【医学】若はげの原因遺伝子を同定