◇ミノキシジル

飼いネコが御主人を愛おしく思ったかどうかは定かではありませんが、御主人の頭をペロペロ舐め始め、誰もがうらやむ「まったり」とした時間が過ぎていました。

しかしそんな幸せな時間も長くは続かず、一瞬にして悲劇が訪れました。

御主人が日頃から愛用していた育毛剤に「ネコイラズ」ならぬ「ミノキシジル」が入っていたのです。

それが原因でネコは心不全に、一命は取り留めたものの大変危なかったとの事です。

ミノキシジルの副作用には、ニキビ・頭痛・低血圧・インポテンツ等があげられていますが、毛髪再生のメカニズムが解明されていない今、常に危険と背中合わせにある事を忘れてはいけません。

個人輸入などで医師の判断なしに、ミノキシジルの配合量が多い育毛剤を手にし、副作用に悩む人も多いと聞きます。

床屋のオヤジが云っていました。
「気持ちは分かるけど、色々とベタベタつけ過ぎだよねぇ～！」

心当たりのある方は、ペットの為にも「使用上の注意」をよく読んでご使用下さい。

◇毛髪業界

アデランスＨＤの株主総会で、役員の再任案が否決されるという前代未聞の事件が起きた。

専門的な分析はさておき、いつまでも従来のカツラに固執し、それ以上の商品もしくはそれ以外の商品開発や研究開発に手を抜いてきた結果に、株主が下した判断だと思います。

「ゲルマ付きカツラ」こんな馬鹿げた商品をＣＭで流すようでは、「これ以上経営はできません！」といっているようなものです。

また、ヘアコンタクトのプロピアが倒産した。

一時はカツラ業界に新風かと騒がれたが、やはり時代はカツラを求めていなかったようだ！
いや、ユーザーが求めるリクエストにプロピアもまた応えていなかった！これが正論かもしれない。

時代はどんなに変わっても良いものは大衆に支持され商品もまた進化する。
無理な設備投資が大きな原因だったらしいが本当はどうだったのか？

この業界のクレームは目に余る悪行がはびこる世界！！
ユーザーを無視した組織は「否定される」ようやくそんな時代に突入したのかもしれない。


【株主総会】議決権行使する個人株主が増える　「シャンシャン株主総会」の終焉か
【経済】”ケツの毛まで抜かれる？”「ヘアコンタクト」の「プロピア」、民事再生法の適用を申請して倒産…東京地裁

◇ラズベリーケトン

唐辛子に含まれているカプサイシンには「発汗作用・脂肪燃焼効果・血流促進効果」などがあり、ダイエットや育毛剤などの成分に多く取り入れられている。

そのカプサイシンに化学構造が似ている「ラズベリーケトン」に育毛と美肌効果があることがわかった。
特に脂肪燃焼効果はカプサイシンの3倍程度とも言われている。

ラズベリーケトンはラズベリーに含まれる成分のひとつで「ジャム・ケーキ・リキュール」などに使われている。

中日新聞木イチゴの香りで育毛・美肌　名古屋市立大グループが確認

◇対照的なニュース

★韓国の裁判所はこのほど、兵役による「ストレス」で脱毛症になったとする男性（26）の訴えを認め、国に補償金の支払いを命じる判決を下した。聯合（Yonhap）ニュースが24日報じた。
「抜け毛」に労災？

この男性には毎月の生活費や社会保険などが支給されるらしいのだが、兵役にあたる年代は男性型脱毛の症状が出やすい年代、この判決どう思いますか？
なにやら隣の国でも過保護な現代社会が見えてきそうです。

★Microsoftを今年7月で身を引くことが決まっているビルゲイツ氏、その後はマラリア撲滅キャンペーンなどを含む慈善活動に専念するという。
ビルゲイツ氏が大学の講演で、「マラリア研究の50倍の金額がはげ頭（育毛）の研究に費やされている」「マラリアでの死亡は年間150万～270万人と推定されているが、マラリアの研究と育毛の研究のどちらに大きな資金が費やされるべきかを考えてほしい」と呼びかけた。
Gates氏がスタンフォード大で講演

この2つのニュースとても対照的です。
何が正しいかは皆さんの判断ですが、現在、医療の研究の90％が最も裕福な国々で生じる病気に関連するものだそうです。
脱毛は贅沢病か？
育毛は...........？

◇アタマジラミ症

アタマジラミが全国的に急増しているらしい。

これまでの薬が効かない新種のアタマジラミも確認され、新たな対応策を迫られている。

アタマジラミは一生を頭に寄生し吸血する昆虫。
アタマジラミの大きさは約3ミリ前後、一日数回の吸血を繰り返します。

髪から離れると生きてゆけず、吸血しないと２日程で死んでしまいます。

アタマジラミは、卵（約一週間）→幼虫（約2～3週間）→成虫へ成長し成虫の寿命は約1～1ヶ月半、一生に200～300個の卵を産みます。

刺されると非常に痒く湿疹をおこしますが「感染症」を媒介することはありません。

自分専用のさまざまなヘアケア製品を使う大人にはあまり見られず、髪が長い女児に多くみられます。

自分では洗髪しずらい耳の後ろや後頭部に寄生しやすいといわれています。

感染路は集団生活から発生するケースが多く、帽子や枕、ヘアブラシ、タオル、衣類、寝具など特に「共同使用」からの感染がみられ注意が必要です。

＜アタマジラミ対応マニュアル＞
豊島区　池袋保健所　生活衛生課環境衛生担当係

◇契約トラブル

＜リーブ21＞契約トラブル！
大阪地裁で和解！

当ＢＬＯＧでも何度か取り上げてきたが、やはりこの業界なにかとトラブルが多い。

この裁判は、チラシを見て相談をしてきた50代の男性に、3年たてば必ず髪は生えると言われ契約をした。

しかし、3年どころか4年間通ったがほとんど効果がなく2006年4月に提訴、＜リーブ21＞が430万円を支払う事で和解となった。

この男性、4年間に支払った金額は490万円（発毛装置や施術代）＋190万円（専用サプリメント）＝680万円、他に育毛剤やらシャンプーやら色々と買わされたと思われる。

しかしどうしてこんなデタラメナ金額になるのだろうか？
いわゆる足元をみて「次から次商法」をやっているとしか思えない。

この裁判でいくつかの問題点が見えてくる。

（1）＜リーブ21＞側の言い分は①「効果には個人差があると事前に伝えていた」②「広告にも個人差があると明記してある」と主張している。
しかし明らかに逃げ口実であり説明不足である。

密室の会話であり、後に言った言わないのトラブルが当然想定できる。
それならば契約書に明記し「説明を受けた」との署名をとるくらいの企業姿勢が欲しい。

（2）それと発毛に3年というのはどのような根拠からきているのか？

（3）コースで予算の違いはわかるが、高級車並みの費用はどうみてもおかしい。
その費用の根拠があるのか。

消費者に全く問題がないわけじゃないが所詮消費者は無知なもの。

50代の男性型脱毛症を「3年で発毛させます」という営業ゼリフによほど説得力があったとみられる。
それでなければ4年間も費やし費用もかけない。

こうした問題は何も＜リーブ21＞に限った事ではない。

ただ訴訟に踏み切る人は少なくほとんどが泣き寝入りする。
理由は、「他人に相談しずらい」「恥ずかしい思いはしたくない」これが本音なのだ。

ささいな抵抗は、掲示板に腹立たしい気持ちぶつけるくらいが精一杯なのです。

「発毛の催眠めざめ憎しみに」　obakasan

◇遺伝子診断

将来はげるかどうか遺伝子で診断するというバイオ会社（ヘアＤＸ）がアメリカに現れた。

遺伝の法則を考えればそこまでする必要もないと思うのだが、曖昧な判断はいらないという事か。

ネット上で申込み、口内をこすっためん棒を送ると、分析結果をサイトで確認できるという仕組み。
費用は日本円で16000円程度。

分析結果はかなり精度が高くはげるリスクを予測できるらしい。
しかし不安が的中した相談者の心中はいかがなものか。

「貴方の髪の命はあと○○です」なんて結果だったらどうしよう.....。

遺伝子を診断するという先端技術、根拠のないヘアチェックよりはよいとしても、その技術をもって「はげる」恐怖からはやく解放してほしいものです。

◇リラックス

（株）デライトという会社から毛髪マッサージブラシが出ている。
商品は通販でしか販売してない。

素材はシリコンに「ブラックゲルマストーン」を配合。
ゲルマから出る「遠赤外線」は頭皮の血行を促進し「マイナスイオン」がアルファ波が出るほどリラックス効果が得られ、抜け毛の要因でもあるストレスを緩和するというもの。

使い方はいたって簡単。

洗髪後、髪が濡れた状態で（10～15分程度）頭皮や耳の下のリンパの流れに沿って回転ブラシを転がすだけ。
できれば育毛剤と一緒に使えばより育毛剤の効果を引き出せるとか？

この商品「育毛サロン」などにも拡販したいとの事だが、何でもネタにしてしまうこの業界、いろんな付加価値をつけられ高く売りつけられないように注意して下さいませ。

そういえば大手Ａ社からゲルマ付きのカツラが出てましたね。(＠_＠;)

ちなみに楽天では（メ） 12,800円 (税込) が7,140 円（税込）で販売されていました。

◇加齢現象

加齢にともない「髪が細く柔らかくなる現象」を花王が遺伝子レベルで解析した。

深くかかわっているとされる遺伝子VEGF（血管内皮増殖因子）を特定。

血管の形成を促進作用があるこのVEGFが、加齢にともない減少することが原因らしい。

毛根において、VEGFの作用を促進する事ができれば太くコシのある毛髪にすることが可能との事。

花王㈱

◇抜け毛予防も自己管理から

ソフトバンクの外人投手リック・ガトームソン（３０）から禁止薬物のフィナステリドが検出された。
フィナステリドは知っての通り飲む育毛剤「プロペシア」の事です。

フィナステリドは前立腺肥大の治療に使われていた薬で、患者の副作用として男性型脱毛症に効果があるということがわかり、米国の製薬会社「メルク」社が治療薬として開発したものが「プロペシア」です。

日本では爆笑問題が、「ＡＧＡ（男性型脱毛症）は医師に相談できる時代です。」とＣＭで話題になっていますが、このフィナステリドは筋肉増強剤などの薬物使用の痕跡を消す薬として、ドーピング検査の対象にされているという事です。

リック・ガトームソンは禁止薬物との認識はなく数年前より服用していたとの事ですが、筋肉増強剤などの他の薬物の服用は検出（尿検査）されなかったとの事で、本当に悪気はなかったようです。

ただ本人は「プロペシア」を服用している事を球団に話していたとの事で、全く知識がなかったのかは本人のみ知るところです。

球団もまさか禁止薬物との認識がなく調べてもいなかったとの事。

そうしたつけが、リック・ガトームソンには二十日間の出場停止処分、球団には７５０万円の罰金との事で重い処分が出ました。

禁止薬物は色々あるらしいのですが、たとえば風邪薬の「葛根湯」には興奮剤の一種が、或いは元気が出て体に良いと思っている多くの栄養ドリンク剤にも、問題カフェインが入っていたりするとの事です。

基本的にスポーツ選手は自己管理が一番大切だという事でしょうか。
飲み過ぎて栄養ドリンク、頭痛薬、太り過ぎてチョット怪しげなサプリメントを飲んだり、こうした行為は知らなかったでは済まされない、選手生命に直接関わる大きな問題となっています。

スポーツ選手だけでなく、私達も薬に頼らず、日頃から特に「自己管理」ができるようにしっかりと心がけたいものです。（抜け毛防止も自己管理からです。）

ただ心配なのは、リック・ガトームソン投手「プロペシア」を止めたら髪が元に戻ってしまうのでは？！
プロペシアを止めた反動でもっと抜け毛が増えたりしないのでしょうか？！
飲み薬は駄目らしいけど塗り薬はＯＫ！との事。
じゃ「リアップ」に変えてみますか！

抜け毛に悩むＡＧＡの皆さん！
しばらくはリック・ガトームソン投手の投球ではなく、髪に注目して下さい。

..................チョット言葉が過ぎましたゴメンナサイ！　<(_ _)>


ドーピングについてとても詳しく載せてあります。参考にさせていただきました。
「ドーピング禁止薬物」