◇食の乱れ

最近食生活が乱れている。
発端は、一週間で４キロ程度の減量をしてからだ。

体が危機を感じたかどうかわからないがものすごい反動で食欲が止まらない。
あっという間にプラス１０キロを記録、このままでは糖尿病が悪化しかねないそんな状況にまできてしまった。

太る理由はカロリーの摂り過ぎ以外の何者でもない。
高カロリー食品、食べ過ぎには十分な運動と早めの対策をせまられる。

しかし、そうだと分かっていても走り出した食欲はもう止まらない。
あらためて「私自身のだらしなさと自制心のなさ」をまざまざと実感するはめとなった。

食の乱れの原因として食パンを摂るようになった事があげられる。
以前は口寂しさからお菓子類を頻繁に口にしていましたが、病気になりお菓子はもとより食パンなども制限してきました。

ところが食パンを解禁すると歯止めがきかず、食事というよりお菓子感覚で食するようになっていました。
忘れていた菓子食いの習慣が、ニョキニョキと目を覚ましたそんな感じです。

砂糖類は直接摂らないにしても甘い物にまで手が出始め「今回限り、今回限り」などと頭ではわかっていてもどうすることもできません。
まるで「止めるに止めれない」麻薬の常習者みたです！！

• ６枚切りの食パン１枚のカロリーは１６０キロカロリー。茶碗に軽く盛ったごはん一膳分に相当します。


• 食パンは３枚・４枚と簡単に食してしまいますが、ご飯の３杯・４杯は中々食べれません。


• 空腹を満たす満足感はやはりご飯にはかないません。

腹もちを考えると断然ご飯が長持ち、食パンを主食と考えるには私のようなだらしない者には不向きのようです。
急激なダイエットから始まった今回の肥満、持病があるが故のストイックな生活でしたが、気の緩みがこのような結果となりあらためて自己管理の大切さを思い知らされました。

◇肥満の原因

肥満の原因として「食べるという行為」が本来の「栄養を摂るという行為」以外の”社交の道具・手段”として利用されている事にも大きな一因がある。

もちろんわいわい楽しく美味しい食事をする事は健康的で何も問題はない。

しかし、いったん仕事が絡むとそうはいかなくなる。

特に営業の世界では、連日の接待、同僚との付き合い、上下のコミュニケーションなど、仕事が絡む食事の習慣が大きく肥満と関わっている。

肥満は栄養の摂り過ぎが原因である事がハッキリしている。
食べる量を減らせば確実に減量できる。

たとえば病院で出される食事のカロリーは決まっているが、三食をきれいに平らげ院内を歩くだけの運動量でも、太り過ぎた体重は見事に減っていく。

順調な減量も退院後はというと、これまで何もなかったかのように元の生活習慣が繰り返される。

また肥満はその人の性格によっても変わる。
いかに食欲のコントロールできるか”強い意思”がためされる事でもある。

流されてしまっては禁煙の繰り返しと変わらない。

こんな肥満問題だが、「頭では判ってはいるが体がついてこない」そんなもどかしく思っている人も多いのではないか。

他界した植木等 氏ではないけれど「わかっちゃいるけど止められない」私達はまさにそんな”しがらみ”で生きている。

◇もういちど「ＢＭＩ」

この夏までにはと言っていた目標はもろくも崩れてしまいましたがもういちど自分に言い聞かせています。

■ＢＭＩ（肥満度を示す数値）

• 肥満かどうかのボーダーラインの数値は「２５」です。
  
• そして病気になる確率が最も低いといわれる数値が「２２」です。
  ■標準体重の出し方。
  
• （身長ｍ×身長ｍ）×２２＝標準体重
  ■ＢＭＩの出し方。
  
• 体重ｋｇ÷（身長ｍ×身長ｍ）＝ＢＭＩ
  ■ＢＭＩ
  
• 25～30未満　肥満1度
  
• 30～35未満　肥満2度
  
• 35～40未満　肥満3度
  
• 40以上～　　　肥満4度
  
• ＢＭＩが「２５」を越えると糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなります。
  
  
  
  ■現在の体重を認識する。
  
• 毎日「体重計」に乗り常に体重を意識する。
  
• 体重計はできればデジタル表示がよい。（家はまだ針だけど)
  ■カロリー制限
  
• 急がない。急げば急ぐほどリバウンドがきつく回復に時間がかかる。
  
• 体についている脂肪は、「1ｋｇ」で約７０００ｋｃａｌ。これは牛丼にして約１１杯分、ご飯を茶碗で４４杯分、バナナだと８８本分、それにいしてもすごい量です。
  
• 一日の食事から牛丼１杯分を減らしても１１日間、ご飯１杯分を減らしても４４日、バナナなら８８日でやっと脂肪１ｋｇの減量です。（あたり前か！）
  
• 野菜を十分摂る。
  特にキャベツは歯ごたえがあるだけでなくお腹にもたまり最近のお気に入りです。
  ■適度な運動
  
• カロリー制限だけではつらいしひもじい。野菜を「おやつ」がわりにし適度な運動をする。
  
• 最近は腰回し、上半身のひねり、足裏たたき、軽い体操をしている。
  室内でも簡単にできていつでもできるのがよいかも。腰回しは日頃つかわない筋肉や筋を動かすのでやりすぎは厳禁！始めたばかりなので追々報告します。

◇基礎代謝(2)

ボクシングＷＢＡ世界ライトフライ級新王者の亀田興毅、無駄な脂肪などどこにもない体をしぼり小学校６年以来という体重48.9キロまで落として戦ったという。
本来のフライ級は50.8キロだから更に2キロの減量、運動嫌いの私には分らないがボクサーの減量は相当厳しくつらいらしい。

その過酷な減量から比べれば私の減量など屁のようなもの、興毅から「あほかぁ～」の一言、そして「まぁ、苦しいのは一緒やから気持ちは分るけどなぁ、そんなんレベルちゃう」と声が聞こえてきそうだ。

さて前回、食事制限だけでは限界があると書いてきたが、リバウンドを克服し減量を成功させるためには基礎代謝を上げる必要がある。基礎代謝は二十歳前後をピークに減少していくのだという。ちょうど興毅の年代だ。

確かに若い頃は自分が太るなんて考えても見なかった。
そんなことも知らず老いても食欲旺盛、若い頃と同じように食べ続ければ太るのがあたり前。
いやむしろ若い時の方が食べなかったかもしれないな....。

一日に消費するカロリーのうちで基礎代謝が占める割合は70％程だとか。

私の一日の消費カロリーは1715Kcalだから1200Kcalが基礎代謝による消費ということになる。
その他に生活活動代謝が20％で約350Kcal、食事誘導性体熱性（食後体が熱くなる事があるが、消化吸収する過程で出る熱のこと）が10％で170Kcalという内訳になる。

元々運動嫌いの私には筋肉質とは全く縁がないが、急激な減量は単に脂肪が減るだけではなく私のような何もない筋肉をさらに衰えさせてしまうらしい。（興毅と反対だ！）

基礎代謝は筋肉の活動と深くかかわっていて、たとえば心臓の「パクパク」は心筋と呼ばれ寝ていても当然動いている。
あるいは血管、内臓など体のいたるところに筋肉が関係し24時間休む事はない。

しかし筋肉が衰えると筋肉本来の機能が低下し、あまりエネルギーを消費しない体をつくってしまう。こうした体は食事制限をゆるめれば脂肪を体内にためやすくすぐに元の体型に戻ってしまうとの事だ。

つまり基礎代謝を上げる事は筋肉をきたえる事、その結果「脂肪が燃えやすい体」になっていく事です。

亀田興毅にならなくとも「ラジオ体操」のおじさんででいいのです。
食後の軽いストレッチとラジオ体操の曲を口ずさみあまり力まず、このリバウンドを克服したいと思っています。


■筋肉の種類
□心筋（心臓を動かす筋肉）
□平滑筋（血管や内臓の筋肉など）
□骨格筋（体を動かすときに使う筋肉）

■筋肉の働き
□体温調整
□血液循環
□脂肪燃焼
□骨の成長
□スムーズな動き

■筋肉は伸びたり縮んだり常に動いていて休む暇もない。
呼吸、食べる、表情、歩く、走る、すべて筋肉と関わっている。
つまりエネルギーの消費と密接な関係があることがわかる。

◇基礎代謝

食事制限の限界とリバウンドに悩む日々が続いているが、この危機を乗り越えるためには基礎代謝を上げるため適度な運動を取り入れる必要がある。

さてこの「基礎代謝」とは私達が寝ていても何もしなくてボーっとしていても体温は保たれ、体の血液は流れ心臓は動いている。
こうした生命維持に使われるエネルギーの事をいうらしい。

成人の一日の「基礎代謝」は個人差はあるが1200Kcalから1400Kcalで程度。たとえば一日何もしないで2000Kcalの食事を摂っても1400Kcalは「基礎代謝」で消費されてしまう。
そして残った600Kcalは消費されずいざという時のために脂肪として体に蓄積される事となる。

肥満はこうした余分なカロリーの蓄積に他ならない。

それじゃ逆に何も食べないで２,３日我慢すれば相当な減量が期待できる？

おっと！そうはいかない。

イライラが頂点に達し今度は今まで以上に過食に走ってしまう。

ではどうすれば....。

まず私の標準体重を出してみる。

【身長（m)の２乗×２２=標準体重】
私の場合だと1.767m×1.767m×22=68.6Kgこれが標準体重だ。

そして私が一日に必要なエネルギーを出してみる。
この「必要エネルギー」は「基礎代謝」＋「活動エネルギー」の事をいう。

活動エネルギーの目安は仕事の強度によって以下の３段階に分けられる。


• 軽い（体重１キログラムあたりに必要なエネルギー量）
  ＝２５～３０キロカロリー（事務など軽作業など）
  
• 普通（体重１キログラムあたりに必要なエネルギー量）
  ＝３０～３５キロカロリー（営業や販売など）
  
• 重い（体重１キログラムあたりに必要なエネルギー量）
  ＝３５～４０キロカロリー（製造や建築など）

私の場合は68.6Kg×25＝1715Kcalが一日に必要なエネルギーという事になる。

という事は1715Kgをオーバーしたカロリーについては運動などで消費しないと脂肪として蓄積されてしまう。

それでは基礎代謝はどのようにすれば上がるの？
少々頭がこんがらかってきた。
続きは明日。

◇食事制限の限界

一進一退の攻防戦が続いている。
この食欲を抑えるには食事制限だけのダイエットではもう限界にきている。だからといってこのまま食事量を増やせばこれまでの努力も水の泡。
頭では解かっていても体は全く別行動をとってしまう。

毎日が過食との戦いで食事の度に妥協点を模索している。

「あと少し」「ダメダメ！！」「今回だけ」「その手には乗らないよ」.....と心を揺さぶられ「今回だけだぞ！」と許してしまう軟弱さ。

結局１、２歩、いや３歩程後退してしまった。

しかし今回だけはズルズルとこのまま後退してしまうわけにはいかない。何としても正常な身体（標準体重）に戻す必要がある。
この危機をどのように乗り切るか頭が痛い。

私に今足りないのは運動。
食事が増える分は運動で消費するしかない。
それができなければ食事制限をもっと厳しく実行するしかない。

とりあえずストレッチとラジオ体操、そして家のmemeとの散歩、こんなメニューでどうだろうか？
ま、やらないよりまし。さっそく実践することにします。

◇ダイエットの行方（２）

病気になる前の手記がある。
リバウンドで苦しい気持ちを書いたのだが、健康であると思いたかった一抹の不安が、次に訪れる病気を予測し言い当てていた。
なんとも皮肉な結果を招いてしまった。


会社を辞めてからというもの急に太りだした。
僅か一年半あまりの間で、なんと「25キロ」も増えてしまった。

身長178センチでＭＡＸ「102キロ」！

着るもの、履くもの全て「LL」。
否、「LLL」。

こうなると人間、食べる事しか考えない。
体が重くて動くのも気がひける。

そして、人からデブと言われても、なぁ～んにも感じなくなっている。

慣れは本当に恐い。

以前の私を知っている人は、病気じゃないかと心配してくれるが、いたって健康。

このデブな生活もやがて3年あまりになる。
そろそろイヤンなった。
少しくらいの病気なら、もしかして少しでも痩せれるなら我慢もしよう。

しかし生まれてこのかた病気らしい病気はしたことがない。

太りだして思うことがある。
人間それなりの緊張感がないと駄目なんだとつくづく思う。

たとえば常に見られているという意識があるのとないでは、気のもちようが全然違う。

今日はくしくもバレンタイン、この日の為に何か頑張ろう！
と思ったとしても不思議ではない。

何ゆえデブになった！？
ストレス？
病気？

私の場合、緊張の糸が切れ、有り余る時間に丈夫すぎる胃袋。
老いても尽きない食欲こそが、「デブになった理由」に他ならない...。

また「食べてるのぉ！」、悲しい性である。

そんなこんなではあるが、昨年はなんと４ヵ月程かけ「12キロ」の減量をやってのけた。

徹底とはゆかないがカロリーを減らした。
基本的に消化が良いものだけ食べた。

すぐに腹が空く。

もうこうなると自分との戦い、戦争だ！！

誰かが「腹が減ってはいくさにならない」と言った。
この戦い、腹は空き空き、勝っても空き空き、過酷で辛い長期戦だ。

何故減量する？
バレンタインの為か？
食べるのに疲れたか？
糖尿病にでもなったか？

それは...、靴ひもが結べない悲しさ。

ベルトが短い悲しさ。

巨大サイズ店にしかないズボン。

風呂からあふれ出る湯。

足の爪が切れない悲しさ。

『旗ざおに国旗が揺れるがのごとくデカパン泳ぐ夏の夕暮れ』

そして何よりGパンがはけない悲しさは淋しい限りだ...。

長々と恥をさらしたが 、戦いは「休戦中」。
リバウンドに苦しむ今日この頃である。

負けた訳ではない。
第二次大戦はまもなく始まる。

そして、旗ざおに「Gパン」がなびくまで戦いはつづく。


それから二年後、生まれて初めて長期入院する事になる。原因は感染症による肺炎（膿胸）。入院時検査で新たに胆石と糖尿病が発覚する。

◇ダイエットの行方（１）

<糖尿病患者にとって食事療法は欠かせません。
規則正しい生活と栄養バランスの摂れた食事を心がけなければいけません。

いま思えば規則や栄養バランスなどとは縁遠く、この病気になるべくしてなったといわれてもしかたがありません。暴飲暴食、タバコに至っては日に６０本、仕事中も休憩中も一番働いていたのは他ならぬこの口でした。

食事に至っては高級な味付けもへったくれもなく、アットゆうまに平らげ空いた腹をただ満たすだけ、今思えば営業マンの宿命でもありましたが味気ない時間でもありました。

酒につまみ、飲んだ後のラーメン、寝るまぎわまで動いていた口、まるで怪獣そのものでした。

その結果、肥満どころかとうとう大台を超え「１０２キロ」まで太ってしまいました。さすがに体は重く夏に至っては汗でびっしょり、やむを得ず減量に挑戦、しかしそれも長続きせず、９０キロまで落とせたもののいつの間にかリバウンドしてしまいました。

元に戻るのが早かった。

この経験で分った事は、ある一定の減量をすると体の抵抗に合い、それ以上の減少はかなり難しいという事です。
いわゆる「自己防衛機能」の働きです。

食事制限などで減量が進むと私達の体は、消費するエネルギーを節約し始め、自分の意志とは関係なく食欲を増進させます。
これがリバウンドの始まりです。

減量の知識など全くなかった私はただ食を抑えるだけのダイエットです。これは無謀な挑戦でしかありませんでした。

強い食欲によってあっけなくリタイアです。

次回　【ダイエット（２）】よろしく