◇混迷を深めるかつらメーカー「ユニヘアー」

ユニヘアーと聞いてピンと来る方はいるだろうか？

昨年「アデランスホールディングス」から「ユニヘアー」に社名を変更したばかりの旧「アデランス」である。
この「ユニヘアー」を再度、元の「アデランス」に戻すらしい。

業績の悪化から早期退職を打ち出したり、何度かの劇的な社長交代劇があったりと正に混迷を深めている。

外資系ファンドが株主総会でまさかの承認を得るや数々の方針を打ち出したのだが、外資が考えるほどそんなに甘い業界ではなかったらしい。

キレイごとの戦略では日は沈むばかり、思い切った経営戦略の立て直しが必要に思われる。

現在は創業者である根本氏が会長兼社長に復活し、今後は原点回帰を図り社名を「アデランス」に変え経営の立て直しを進めていくらしい。

アデランスの名の由来は、フランス語で「くっつける」という意味と、「会社を社会にくっつける」という意味もあるそうだ。

会社の存在意義は、社会にどのように貢献するかによって決まる。
アデランスの原点回帰は、会社が社会に求められる本来の姿に立ち返ることではないのか。

良き時代の経営理念と、そして、思い切った経営改革が望まれる。

◇コンプライアンス

この業界のブラックな部分がまた明らかになった。

前橋市に在るかつら訪問販売業者「アロンジェ」に、３カ月の業務停止命令が出された。

訪問宅に長時間強引に居座るなどしつこく勧誘し、全国の消費生活センターには苦情が絶えなかったとの事。

法令を順守したまともな販売なら感謝される商品だが、自社でもうたっているコンプライアンス（私達は法令・社内規則・ルールを遵守する）を無視した販売は、ただの押し付け悪徳商法以外の何者でもない。

業界全体のかつら販売は長く低迷しているが、こうした販売方法から早く脱却しない限りこの業界の再浮上はない。

◇自然なカツラ

梅雨のこの時期「カツラ」を着けている人もまた悩みは尽きない。

カツラがいかに進化したとはいえ「雨・風・汗」特に雨・風は防ぎようがない。

カツラの生命線である髪の絡みが悪いと「髪が浮いて見えたり」「髪がハネたり」「髪が固まったり」収拾がつかなくなる。

カツラは毛質・色・艶・毛量のどれが欠けても不自然に見えてしまう。

誰にも気付かれない自然な状態を保つためには、こうした条件をクリアし、雨・風をしのぐ術を身に付けなければこのうっとうしい季節からの解放はない。

カツラについてこんな記事が載っていました。（参考にして下さい）
カツラは「のせたらＯＫ」と思っている人もいるが、それは大間違い。「カツラを買ったら終わりではなく・・・・・本物そっくり…カツラをつけてもバレない秘訣は？

◇カツラの壁３

「色々と育毛の努力はしました。」「けれど育毛の効果など蹴散らしてしまうほどハゲの進行が速いのです。」
カツラーの秘密（小林信也）ノンフィクション作家の告白です。

もし２０代でこうした状況におかれたら貴方なら何を考え行動しますか？

彼は当時流行っていたある大手のカツラを着ける決断をするのですが、悩みの解決どころか、着けてしまったがために新たな悩みを抱え込んでしまうようになったのです。

そんな苦悩の十数年間を赤裸々に書いた告白本が「カツラーの秘密」です。

最近は、「若ハゲは病院で治療する時代だ」とＴＶＣＭでうたっていますが、現実はどうなのでしょうか？

発毛剤で産毛が生えたという話は聞きますが、ハゲが治ったという話は聞こえてきません。それどころかホコリを産毛と勘違いし、感激もつかの間、落胆にふける人がいたとか....。

ままならないのが我が人生、髪までもが何故散り急ぐのか！？
せめて許されるなら、あの青空の下で髪を思いっきりかき上げてみたい。？？

さてカツラの話です。
部分カツラはキャップようなものです。


これはカツラを裏面から見た図です。

カツラのベースは１ミリから２．３ミリ程度で、通気性を考えて網状になってはいますが、どちらにしてもムレます。特に梅雨時と夏は最悪です。

カツラは汗と脂で変色し、やがては擦り切れた襟のようになります。

（頭皮→頭髪→カツラのベース→カツラの毛）これだけ重ねればムレないはずがありません。

髪の一生ははかなく短いならば、一層の事カツラの下敷きに、とは髪があまりにむご過ぎませんか？

さて、貴方ならどうしますか？

カツラの耐用年数はメーカー発表で３年から５年とありますが、自然な状態が保てるのはその半分の期間と考えて下さい。

金銭的余裕があれば別ですが、気の弱い方だと経済的負担は計り知れないとだけ言っておきましょう。

商品は一枚５．６０万です。
高いか安いかは個人の判断に委ねます。

元々カツラは医療としての役割が濃い商品です。
若ハゲは、メンタルな面ではそうだと言えるかも知れません。

でもよく考えて下さい。
カツラを本当に必要としている人がいる事を。

頭の傷を心の傷にしないで！といいながら、売り上げの食い物にする営業手法は今も健在ですが、本当に良い製品をカツラを必要としている人の為に真剣に作って欲しいものです。

カツラについて少しは理解できましたでしょうか？
なんだかまとまりがなくなってしまいました。

最近よく図書館に行きます。
たまたま手にした本が「カツラーの秘密」だったのです。
久し振りに昔に戻り読んでしまいました。

カツラだと分ってもカツラがどのような物かほとんどの方が知らないのが現実です。業界の秘密主義がそうさせているのですが、この本を読んで、今も変わらないだろう現実を改めて感じた日でした。

◇かつらの壁(2)

現在残っている髪の量によって、かつらが似合ったり似合わなかったりします。
似合う＝自然という意味です。

特に前髪があるかないかでは大きな違いがあります。

前から見て自然かどうかは生え際が大きなポイントを占めます。
前髪があれば生え際を利用できますが、ない状態だと生え際を作らなければなりません。

作った生え際は、マジックで線を引いたような重い一本の線ができます。
髪の量を多くする事で生え際が見えないようにしているためです。

髪を前にたらす髪型であれば問題ないのですが、バックスタイルのような形だと誰の目にもかつらだとわかります。

前にも書きましたが、かつらを着けるなら、髪型のこだわりは捨て自然さを優先するとよいでしょう。

＜かつらが似合うハゲ具合＞



＜かつらが似合わないハゲ具合＞

◇かつらの壁

かつらを着けて日常生活で障害になるのが、雨、風、雪、まるで自然から身を守る家のようだ。
ただ家なら立派な造りを自慢もできるが、かつらはそういうわけにもいかない。
ましてかつらは頭を自然から守るものでなく、どう自然の中に自毛と同じように、なびかせ、湿らせ、躍らせれるかが問われる繊細なものだ！

構造的には、うだるような暑さに耐えなければいけない。
いってみれば頭はいつもサウナ状態！

通気性がなければ衰弱した髪は、ムレてあっという間に抜け落ちてしまう。
いかに通気性をよくするかが問われる。

障害をあげればきりがない。
寝起きの着脱、入浴の着脱、かつらのシャンプー、かつらのセット、見た目の代償は簡単でない。

(1)もしあなたが部分かつらを着けるとしたらどんなヘアスタイル？

イラストはフリーソフトの「モンタージュ 似太郎」で簡単に作成しました。
Fudeboard Software


かつらは今残っている髪の状態で自然にもなり不自然にもなります。
あまり自分の過去にこだわらないスタイル作りが良いかもしれません。

◇”かつらボクサー小口”(2)

いつもは日陰の「男性かつら」だがこの日ばかりはまぶしい程のスポットライトが後楽園に集まった「ヅラ」対決である。何が人気を呼ぶか分からない時代、この人気の主役はかつら？それともボクサー？

そもそもかつらを着けて試合にて出ていた小口、試合中にかつらがとれてしまい話題となった。
おかしな滑稽な話である。

今の「かつら」は二極化している。
おしゃれ用の見せるかつらと、どんなに高かろうが安かろうが人に「バレナイ自然なかつら」だ。

この「バレナイ自然なかつら」を維持、持続させることはそう簡単な事ではない。

家でじっとしていても髪は汚れる。
髪は本来、動きのあるものである。
風、雨、跳ねたり踊ったり自然さを演じるには欠かせない動きだ！
いつもと同じ髪型や、髪の流れや動きを止めてしまうと自然さはなくなってしまう。

話はそれたがかつらや養毛剤メーカーからスポンサーの申し出が相次いでいるとの事だ。

この日は鶴瓶プロデュースによるアフロヘア姿の小口、一方塩野は銀髪ロンゲで登場。

この日のかつらは宙に舞うパフォーマンスで両ボクサーの脇役にまわった「かつら」だが、果たしてかつらメーカーがこの激しい動きに対応できる製品を提供できるかどうか、「かつら」が再びスポットライトをあびるチャンスかも知れない？？

何かほのぼのとした小口の人柄とは裏腹に試合の方は壮絶な戦いだった。
試合は小口が右まぶたを切り、塩野も鼻骨を骨折、激しい流血戦の結果、小口が3-0で判定勝ちした。

■ちなみにこのスポンサーサイトで、小口ボクサーは「脱カツラ」宣言をしている。
□MOMANI（モマーニ）

◇“かつらボクサー”小口

“かつらボクサー”小口、毛生え薬で発毛！？
そんな記事がのっていた。

少し前にＴＶで紹介されていたのを見た事がある。
その“かつらボクサー”小口が韓国の育毛剤「ＭＯＭＡＮＩ」のモニターを務めていて前頭部から頭頂部にかけて、黒髪が生え始めたことが分かったという記事だ。

記事では病気で抜けていたと書いており、おそらく悪性の円形脱毛症に違いないと思う。

しかしカツラを着けてのボクシング、かなり勇気がいる。
というか試合中にカツラがズレテ話題になったらしいが。

以前、極心空手をしているという自宅に訪問した事がある。
相談は御主人でカツラを既に使用している中肉中背のガッシリとした人だった。

トップの毛はほとんど無くカツラのベースに接着剤をたっぷりと塗ってズレないように固定していた。

大阪の人で極心の世界ではかなり強いらしい。（定かではないが）

彼の悩みはこのカツラ。
“かつらボクサー”小口ではないけれど、いつズレるか不安なのだそうだ。

カツラをとめる方法は、接着剤、両面テープ、金具のピン、編み込み、この程度しかない。今も変わっていないはずだ。

接着剤、両面テープは、前頭、トップの毛が無い方がとまりやすい。
金具、編み込みは横の髪を利用してとめる。
前が無い人は浮き予防として、テープないし接着剤でとめる方法が一般的だ。

小さい頃、極心の試合をまじかで見た事があるが痛々しく激しいイメージがある。確かにズレる不安はあるに違いない.....。

でも彼はいう。
空手が強くなった理由は身を守る（頭を守る）ため必死に練習を重ねてきたからだと。
奥さん「あんた」....ってあきれ顔。

そういえばこんな人もいた。
川崎に住んでいる人だった。

何より踊りが好きである発表会での事だ。
演歌をバックに確か...「矢切の渡し」だったと思う。
その名場面をビデオで録画してあるのを見せていただいた。

どこかの公民館での舞台に派手な衣装、大袈裟な振り付け、思わず笑ってしまった。そうこうしていると今度は思わず大爆笑、動いた拍子に舞台下までカツラが飛んでいってしまったのだ。

これには会場も笑いの渦、彼もニコニコと下に降りてカツラを着け直して再度踊りなおし。何ともいえない楽しい人だった。

さて“かつらボクサー”小口だが９月５日、後楽園ホールで、塩野翼（２２）＝角海老宝石＝との“かつら対決”を行なうという。
この塩野というボクサーもカツラを着けているらしいがどちらが勝つか？

小口は言った。「ボクサー」

ＥＮＤ

※記事
SANSPO.COM